介護施設

介護施設の新型コロナ対策どうしてる?面会の制限は継続中?

新型コロナウイルスは私たちの生活を激変させました。
入念な手洗い、手指消毒、マスクの着用、換気、ソーシャルディスタンスなど、今では当然のようにして生活に馴染んできています。

では、免疫力が低かったり、基礎疾患を持っていることが多い高齢者施設ではどのような対応をしているでしょうか?この記事では具体的に解説していきます。

手洗い・うがい・マスクは基本

茶色いうがい薬(イソジン)の写真

全国各地で感染の動向は違います。また、第○波といったように、全国的に高い水準で感染することもあります。
よって、介護施設ではその時の感染状況を踏まえて、施設内の行動を緩和したり、厳重にしたりして対応しています。
それでも変化させない基本形なことはやはり、手洗い・うがい・常時のマスク着用なのです。

それに加えて、出勤前の検温が行われて、平熱以上の発熱があれば出勤をしないように徹底している施設も多くあります。また、行動履歴を残すようにしている施設もあります。
毎日、記録に残すのは大変ですが、万が一感染した場合に「いつ」「どこで」「だれといたときに」を把握するために行います。

手洗い・うがい

最近の施設は、玄関に入ってすぐに洗面所がある施設が多いため、中まで入らずに手洗いうがいができる構造になっています。
勿論、手洗い用の洗剤とうがい薬はその場に設置されており、紙コップも用意されています。

マスクの着用

24時間を通して施設内ではマスクを着用して介護を行っています。
入浴介助中でもマスクの着用は怠りません。(息苦しいなどの時は休憩などを挟んで対応しています)

検温

施設に到着してから検温を行うのではなく、自宅を出発する際に検温してから出勤する施設が多いようです。
検温を忘れた場合には玄関で検温をします。

行動履歴の記録

先ほども述べたように、万が一のために備えての対応です。
この行動履歴を明確にしておくことで、保健所への連絡等もスムーズに行えます。

ショートステイやデイサービスは継続中?

『時』と『状況』と『感染流行』を鑑みて毎回判断して受け入れを行っている施設が多いです。

よって、

「近くの施設で感染者が出た」

「第○波が来ており極めて感染リスクが高い」

「スタッフに濃厚接触者がいた」

などの場合には、一時的に利用を中止をすることもあります。

また、受け入れる際には、検温や風邪症状の確認をスタッフが行い、少しでも異常があれば利用を控えてもらうようにしています。

施設によっては、抗原検査キットを使用して判断することもあるようです。

家族は面会できるのか

新聞やテレビなどのメディアを通して、毎日の様に新型コロナウイルスの話題が流れている間は通常の面会は出来ないと考えておく方がよいでしょう。

「面会は出来ないのは嫌だ」と考えたくなるかもしれませんが、それは基礎疾患や免疫力低下の高齢者から守る手段であり、なによりもそこで暮らす利用者のためなのです。

それだけ、施設は懸命になって守ろうとしてくれているという事なのです。

面会が出来る例外

バッチリOK!と手で合図を送るスーツ姿の若い女性(グリーンバック)の写真

どんなケースでも面会が出来ないというわけではありません。例外があり、施設側も配慮をしてくれます。

看取り介護の場合

特別養護老人ホームなどに多い、看取り介護となったケースに面会の許可がもらえることもあります。但し、以下のような条件をクリアしなければなりません。

①渡航歴が2週間以上ない

②玄関で検温をして発熱がない

③施設の要請に積極的に協力できる

例)ガウンの着用、短時間の面会等

ガラス越しの面会ができることもある

取引先との電話商談がうまくいったマーケターの写真

入所させた親の顔を一度も見ていない・・・そのような人もいるかもしれません。
そんな方のために、玄関などのガラス越しで顔だけを見るような配慮をしている施設もあります。ガラスで声は聞こえにくいかもしれませんが、双方が携帯電話を持つと顔を見ながら会話をすることができるでしょう。

TV電話(LINE電話)等を使用する施設も多い

遠方の人から人気なのは、TV電話です。スマホやパソコンで顔を見ながら会話もできるため、相手の様子がよく分かり使用頻度が高いです。

但し、電波やWi-Fiの関係で一時的に画面が固まったすることもあります。
利用者がスマホを持っていなくても大丈夫です。施設が準備したものを使用させてくれるケースが多いです。

抗原検査を職員に徹底している

抗原検査は今では簡単に手に入るようになっています。
感染が流行している時期や地域に該当する施設では、感染者・濃厚接触者など関係なく職員全員に対して抗原検査を行っています。

正直、スタッフはコロナ対策で大変?

冬場でも換気は当然行われています。
完全に室内が暖まらないため、利用者には上着を余分に1枚、2枚着用してもらわないといけません。
認知症や片麻痺の利用者の場合だと、上着を着用してもらうにも時間がかかります。

手すりや電気のスイッチ、テーブルなどよく素手で触る場所は消毒を毎日行っています。
ただでさえ、介護職員が不足しているなか、これまでにない作業が増えると十分なケアができなくなってしまうケースも考えられますが、介護職員は懸命に頑張っています。

まとめ

当面の間、介護施設においては原則面会はできないと考えておく方が無難でしょう。しかし、それは施設で生活している利用者を守るための手段であることを理解しなければなりません。

中には、1~2年間も顔を見ていないとい家族もいるでしょう。とても残念で心配な気持ちは分かります。いつまで続くか分からない状況ですが、今回は介護施設の新型コロナウイルス対策について解説致しました。何かの参考に役立てれば幸いです。

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