終活

【終活の手引き】終活に関する素朴な疑問をQ&A方式でご紹介

自分らしい最期について、考えたことはありますか?
死は誰にでも訪れるものですが、何かとタブー視されがちな傾向があります。

終活は、自分のため、家族のために行うもの…でも何をすれば良いのかわからないという方は少なくありません。

そこでこの記事では、終活に関する概要と、素朴な疑問をQ&A方式でご紹介します。

終活に少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

終活とは?

終活とは、『自分らしい最期を迎えるための準備』という意味を持ちます。

また『自分の最期を見つめることで、今をよりよく生きる』という活動も含まれいるのです。

終活という単語は聞いたことがあるけれど、何をどうするのかまではよくわからない…そんな方に向けて、終活とはどのようなものなのかをわかりやすく解説します。

自分向けと家族向け

終活には、自分向けと家族向けの準備があり、それぞれ目的が異なります。

  • 自分向け:自分らしい最期を迎えるための準備。身辺整理などが含まれる。
  • 家族向け:家族へ迷惑が掛からないような準備。遺言書やお墓の準備、相続に関する手続きなどが含まれる。

どちらの終活を優先しなければいけないということはありません。

ただし、家族向けの終活の場合は、自分一人で決めるのではなく、家族と一緒に話し合いながら行うようにします。

死ぬための準備ではなく心配事をなくすため

終活は、死ぬための準備ではなく、心配事をなくすために行うものです。

自分に何かあったときの処置、遺された家族に迷惑をかけないための準備、自分の最期に関する希望などを明確にするという意味があります。

終活というと死を意識したものとしてタブー視されがちですが、考え方を少し変えるだけで、とても有意義なものになるはずです。

断捨離との違いは?

断捨離は自分だけで完結できることが多いですが、終活は家族も含めた活動になります。

不要なものを処分するという共通点はありますが、終活は一人で行うだけではなく、遺された家族のために行うものでもあるため、根本的な目的が異なるといえるでしょう。

終活に関する素朴なQ&A

終活を意識しても、初めて取り組むことはわからないことがたくさんあります。

そこで終活に関する素朴な疑問をピックアップし、わかりやすく回答していきます。

終活って何歳からやれば良いの?

終活は何歳から始めなければいけない、何歳までに終わらせなければいけないということはありません

若い方でも終活に取り組む方はいらっしゃいます。自分自身で思い立ったとき…が始めるタイミングといえるでしょう。

両親には終活をしてもらうべき?

筆者はしてもらうべきだと考えます。

筆者は父を亡くしたときに、終活をしていなかったことで多くの後悔が残りました。

お墓のこと、葬儀のこと、延命治療のこと…元気だから大丈夫だと何も話し合っていなかったため、父の望む最期となったのかがわからなかったからです。

両親が年齢を重ねてくると、どうしても死に関する話はしづらくなりますが、判断能力がしっかりとしているうちに話し合っておくことはとても重要だと思います。

お墓の準備はしておくべき?

お墓に関しては、各家庭の事情に合わせて準備を行うべきです。

お墓が既に決まっている場合は問題はありません。

ただし、これからお墓を準備するという場合は、事前に話し合っておかなくてはいけません。

お墓は継承者の問題もあります。
また樹木葬や永代供養墓など、継承者がいなくても供養ができるスタイルも増えてきています。

どんな供養をしたいか、どんな供養をして欲しいのかを話し合い、準備が必要であれば生前に行っておく方が良いでしょう。

遺言書とエンディングノート、どちらを残すべき?

遺言書とエンディングノートは、残す目的が異なります。

  • エンディングノート:自分のこと・家族のこと・病気や介護のこと・お墓のこと・供養のこと
  • 遺言書:財産の相続に関すること

エンディングノートは書式も自由に書くことができますが、遺言書は法的に無効になってしまう条件があるため、専門家に依頼して作成するのが一般的です。

財産など、相続に関する公的なものについては遺言書の作成がおすすめです。

終活を行う際の注意点

終活を行う際の注意点は、2つあります。

1つ目は、焦って行わないことです。

終活には介護・病気・相続など、取り組んだり考えたりするのに時間がかかることがほとんどです。

自分一人で焦って行ってしまうのではなく、家族との話し合いの時間をたくさん作り、一つずつ丁寧に行うことが大切になります。

2つ目は、困ったときはすぐに誰かに相談することです。

金銭面などにおいては、悪質な詐欺などに遭ってしまう可能性もありますので、専門家や自治体の窓口などを利用する方法なども調べておきましょう。

できる限り家族や親しい知人などを巻き込んで、相談をしながら進めることがポイントです。

まとめ

終活には明確なルールは存在しません。

何をしたら良いのかわからないという方は、ぜひエンディングノートを活用してみてください。
エンディングノートにはさまざまな項目が記載されていて、終活の道しるべになります。

焦って一人で行うのではなく、家族と話し合う時間を持ちながら行いましょう。

  • LINEで送る