介護グッズ

介護グッズとしても大活躍!高齢者のスマホ事情

スマートフォンは、今や私たちの生活になくてはならないツールとなりました。

総務省の調査によると、スマートフォンは83.4%の人が利用しているという結果が報告されています。

高齢者の中には『少々ハードルが高い』と感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、スマートフォンは使い方によっては介護に活かすこともできるのです。

この記事では高齢者のスマホ事情や、活用方法などについて詳しく解説します。

高齢者のスマホ事情

高齢者はスマートフォンをどのくらい利用しているのでしょうか。

2020年に総務省が行った調査では、下記のような報告がされています。

  • 60代のスマホ利用率は81.0%
  • 60代の15.7%が家族に勧められて利用を開始

ガラケーといわれたフィーチャーフォンは、機種の少なさやサポート終了などにより、高齢者もスマートフォンへの切り替えが進んでいます。

  • スマートフォンの方が画面が大きく見やすい
  • タッチパネルの操作性が高い
  • 高画質な写真が撮れる

など、フィーチャーフォンにはなかった機能を搭載したスマートフォンは、シニア世代の生活にも徐々に浸透してきているといえるでしょう。

スマホの便利な使い方★介護に活かす方法

『スマートフォンは使い方が難しい』『よくわからない』と感じる方も多いはずですが、ちょっとした工夫をすることで、スマートフォンを介護に活かせることをご存知でしょうか?

核家族化が進み、親世代・子世代が別々に暮らすことが多い現代では、スマートフォンが家族の絆を取り持つ可能性もあるのです。

介護にも活かせる便利なスマートフォンの使い方を3つご紹介しましょう。

テレビ電話

スマートフォンでは、テレビ電話の機能を使えます。

声だけではなく顔を見ながら話ができるので、お互いの様子がわかり、何よりも電話越しに家族と顔を合わせることができるのです。

LINEなどのアプリを使用すれば、通話代も無料という嬉しさ!

離れて暮らしている家族との連絡手段として、固定電話などと比べると非常にお得で便利です。

GPS機能

GPS機能とは、多くのスマートフォンに搭載されている機能の一つで、人工衛星から発する電波を受信して現在位置を特定することができるものです。

GPS機能をフルに活用できるのは、認知症の見守りです。

常に身に付けていれば、万が一徘徊してしまった場合でも、今どこにいるのかが自分たちのスマートフォンでわかります。

認知症の見守りGPSは、スマートフォンではなく専用の機器を使うこともありますが、通話やアプリなどで利用することはできません。

スマートフォンのGPS機能を活用することで、万が一のときすぐに対応できるメリットがあります。

見守りカメラ

スマートフォンにアプリをダウンロードすることで、見守りカメラとして利用することができます。

使っていないスマートフォンやタブレットを利用することも可能です。

離れて暮らしている家族が高齢者の見守りをしたいときに活用できます。

『普段あまりスマートフォンは使わない』『以前のスマートフォンをそのまま持っている』という方も、使い方次第で便利なツールとして利用できます。

高齢者がスマホデビューするときの注意点

高齢者の中には、スマートフォンの操作や機能、契約内容がよくわからないという人が少なくありません。

特に高齢になって初めてスマートフォンを使うという方には、スマホデビュー時ならではの注意点があります。

3つの注意点をご紹介しますので、必ず覚えておいてください。

シンプルな端末を選ぶ

初めてスマートフォンを使う場合は、シンプルな端末を選びましょう。

スマートフォンはさまざまな機種があり、高性能なタイプではとても使いこなせない量の機能が搭載されています。

高性能なタイプは操作も複雑で価格も高く、使いこなせない危険性がありますので、できればシニア世代向けのスマートフォンを使うのがおすすめです。

シニア世代向けのスマートフォンには、下記のような特徴があります。

  • 画面が大きく文字がはっきりとして見やすい
  • アプリが目立つような画面になっている
  • 入力キーボードの文字入力がわかりやすい
  • 設定項目が少なく使いやすい

いきなり操作の難しいスマートフォンではなく、楽に使いこなせるシンプルなスマートフォンを選択してください。

余計なオプションはつけない

契約時にありがちなのが、使いもしない余計なオプションをつけられてしまうことです。

特にスマートフォンを使い慣れていない高齢者に対しては、意図的にオプションへ加入させる悪質なケースも報告されています。

オプションは必要であれば後日加入することができますので、最初にいろいろとオプションに入ってしまうのはやめましょう。

契約後に、家族やスマートフォンにくわしい友人などに話を聞いてからでも遅くはありません。

余分な料金を支払わなければいけない可能性もあるので、注意してください。

設定はできるだけ家族が一緒に行う

スマートフォンを購入したら、設定はできるだけ家族が一緒に行うのがベストです。

初めて扱う機器を目の前にすると、どうしても『わからない』という気持ちが先行して、使うこと自体を面倒に感じてしまいます。

スマートフォンを使い慣れている家族に見てもらえば、半分以下の時間で設定が完了し、使い方もわかりやすく説明してくれるでしょう。

使い方がわかれば、非常に便利なもので思っているほど複雑ではないことがわかるはずです。

一人で格闘せず、必ず誰かわかる人に教えてもらうことがおすすめです。

まとめ

近年では高齢者でも多くの人がスマートフォンを使いこなしています。

通話・メールだけではなく、GPS機能やアプリを活用することで介護のシーンにも活かすことができるのは嬉しいですね。

最初は『使いにくい』『よくわからない』と敬遠してしまいがちですが、シニア世代向けのスマートフォンであれば簡単に操作ができます。

契約・オプションなどわからないことがあれば家族に確認し、可能であれば一緒に契約や設定を行えるとBESTです。

コロナ禍でなかなか会えなかった遠方の家族にも、スマートフォンのテレビ電話を使えば、顔を見て話ができます。

スマホならではのメリットを理解して、ぜひスマホデビューを検討してみてください。

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