いくつになっても趣味や特技、余暇活動、レジャーへの参加に取り組んで、楽しみにしている時間を持ちたいものです。
ただ加齢に伴い、人付き合いというのが億劫になり、『現状を維持したい』という気持ちが大きくなる傾向にあります。
そんな人にお勧めなのが、今回ご紹介する『健康マージャン』です。
麻雀とはなにか

昔々、中国から伝わったゲームで、牌(パイ)という道具を使って楽しみます。
麻雀は基本的に4人で遊ぶゲームで、各プレイヤーが順番に牌(はい)を1枚引いては捨て、をくり返しながら手持ちの牌を入れ換え、特定のセットを揃えて役を作ります。
言ってみれば絵合わせゲームです。
難しいという先入観があるかもしれませんが、まずはその気持ちから離れてみましょう。
役を揃えてアガることができた人はほかの人から点を奪うことができ、最終的に稼いだ点を競うことになります。
麻雀のルール
上記で触れました牌(パイ)は全部で34種類あり、各4枚ずつ用意されていて、合計で136枚あります
牌はトランプゲームでのカードに当たります。
この牌を4人にそれぞれ13枚配り、残った牌を順番に1枚ずつ取って捨ててを繰り返し、牌を入れ替えたりして、すべての牌が配り終わるまでに、14枚で完成形を作るゲームです。
詳しいルールは割愛させて頂きます変わりに、分かりやすいサイトを見つけましたのでご参考にされて下さい。
麻雀のルールは難しい?

『勝つために全力を尽くす!』これならば、麻雀は難しいゲームであり、戦略を練っていかなければなりません。
しかし、ゲーム自体を楽しむ目的では、そんなに難しいものではないのです。
麻雀を別のゲームでイメージするならば、トランプのポーカーのようなものです。
4人の中に慣れている人が一人いれば、十分ゲームとして成り立ちます。
『健康マージャン』とは何か
麻雀はドラマや漫画のイメージから、タバコを吸ったり賭けをしたりと、あまり健全で健康的なイメージがないかもしれません。
麻雀の頭に『健康』を付けるだけで、イメージがガラッと変わり、誰でも手を出せそうなイメージになりませんか??
健康マージャンは・・・
■タバコの禁止
■飲酒の禁止
■賭けの禁止
上記の3つの『禁止』を守って行うものです。
女性を中心に健康マージャンを始める人が全国で急増しています。
健康マージャンを覚える方の動機は老化防止の為・脳トレとしてというのがとても多いのですが、実際に教室に通い始めた方々の感想として、「そんなことを忘れてしまうくらい、ただただ楽しい!」と声が聞かれています。
日本健康麻将協会が存在する
色々調べてみたところ、日本健康麻将協会があるのです。
そうです、マージャンの漢字が違いますね・・・!
こちらの協会では、マージャンを『麻将』と表記するよう提唱しています。
その中でも男女を問わず高齢者を中心として、上記の趣旨に沿ったマージャンのことを『健康麻将』と称し、法人名にも使用しているのです。
健康麻将で重要とされている、『賭けない・飲まない・吸わない』を合言葉に『健康づくり・仲間づくり・生きがいづくり』を目的としたマージャンを推進しています。
会社勤めの頃に腕を振るった男性が、当時楽しんだマージャンを通じて新しい仲間を作るために、あるいは子育てが終わった女性が、新しい 趣味を通じていきいきと楽しく過ごすために、健康マージャンは、様々な人から愛されることを目指し、1988年より全国各地で開催されています。
健康マージャンはねんりんピックの種目!?

『ねんりんピック』とは、高齢者を中心とするスポーツ、文化、健康と福祉の総合的な祭典である全国健康福祉祭の愛称だということはご存じでしょうか?
60歳以上の対象となりますが、小さな子どもから高齢者の方まで幅広い世代の方に楽しめるイベントなのです。
その、ねんりんピックの種目として健康マージャンが採用されているのです。
高齢者に健康マージャンを勧める理由

とは言え、ここまでマージャンを勧めるのでしょうか?
それはしっかりとした理由があるからです。
マージャンは知的ゲームだと言われています。
高齢になると、自分でルールを覚えるのは難しいのでは?と思う人もいると思います。
突然ですが、質問です。
皆さんはトランプで遊ぶことはできますか?
もし『はい』と答えたなら、覚えることができます。
ルールで説明した通り、マージャン(麻将)は同じ絵柄が四枚ずつなど、トランプに似たゲームです。
なのでアガリ方を覚えたりするのはそんなに難しい事ではないのです。
そうはいっても覚えることが多いのは確かですが、大切なのは覚える順番や教え方など、教える側にあります。
この『日本健康麻将協会』では『高齢者やシニア世代の人でも解りやすい!』をコンセプトにしたオリジナル教材を使用しています。
また、講師はすべて健康マージャンを教える専門家であり、日本健康麻将協会認定レッスンプロが指導しますので、安心してこちらの教会で覚えることができるのです。
楽しみながら脳トレになる

脳トレという言葉を耳にしたことはありますか?
『脳トレ』は高齢者が認知症の予防としておこなうもの・・・という認識しているケースが多いかもしれません。
しかし脳トレの効果は、認知症の予防だけではありません。
集中力や記憶力といった、あらゆる世代に必要な能力を鍛えてくれるのが、脳トレなのです。
脳トレとひと言でいっても、クイズ的なものから体操のように体を使うものまで、その種類は数え切れないほどありますが、そのひとつに『健康マージャン』が存在するのです。
健康マージャンで期待できる脳トレ的効果
下記の5つの効果が期待できます。
①記憶力がアップ
加齢とともに、人やモノの名前がスッと出てこない場面が増えると、このまま認知症に移行するのではと不安を感じてしまいます。
もし、記憶力に対して不安を感じているなら、健康マージャンによる脳トレは、きっと大きな助けになってくれるはずです。
②判断力が鍛えられる
脳は、目の前にある情報だけでなく過去に経験した記憶を遡って、必要な情報をワーキングメモリに一旦保存していきます。
もしワーキングメモリが機能しなければ、すぐに忘れてしまうので、情報を比較検討するといった同時並行作業が成立しません。
ワーキングメモリの司令塔とでもいうべき『海馬』と『前頭前野』の神経ネットワークは、新しい刺激を受けるとどんどん成長します。
その刺激を与える方法として、健康マージャンによる脳トレは最適なのです。
★ワーキングメモリとは★
外界から入ってきた感覚情報などを、それが消えた後に数秒から数十秒の間、短期記憶として保持し、それを用いて他の認知機能を実行する為の、脳の機能です。短期記憶の意味で用いられる事が多いのですが、本来は純粋な短期記憶ではなく、それを用いて他の認知機能を実行したり、記憶内容に操作を加えたりする為の機能を指します。
③集中できる時間が増える
健康マージャンによる脳トレで『脳』を活性化できれば、集中力は大幅にアップします。
集中力が不足していると、どうしてもミスが増えてしまいます。
特に高齢者による自動車の運転に関しては、日本でも社会問題にまでなっていますので、事故を防ぐ要素を含んでいるのです。
④全体の流れをキャッチする能力が向上する
普段私達は、『分析』や『論理的思考』を司る左脳を中心に、ものごとを判断しがちです。
しかし左脳で考えすぎると、どうしてもこまかい理屈が先行してしまい、広い視野で全体像を捉えられなくなります。
左脳と右脳をバランスよく使えれば、全体像と細部の両面からより精度の高い判断が下せるようになります。
健康マージャンによる脳トレで左・右脳が鍛えられます。
⑤計算能力を鍛えれば認知症予防効果が期待できる
認知症と聞けば、人の名前が思い出せないといった、記憶力の低下をイメージする人がほとんどです。
しかし、認知症の症状は、記憶力の低下だけではありません。
計算力の低下が最初に症状として表れる人も、実はかなり多いのです。
特に最近では、買い物に行っても、電子マネーやQRコード決済などが普及して、自分の頭で計算しないで支払うことが多くなっています。
自宅でなにかの計算をする際にも、ほぼ100%計算機を使うのではないでしょうか?
こうなってくると、意図的に計算力を鍛えていかないと、認知症はどんどん進行してしまいます。
幸いなことに、計算力向上の脳トレは数多くあり、アプリを使えばいつでも簡単に脳トレが可能ですが、楽しみながら脳トレできるのは健康マージャンの特徴だと言えるでしょう。
脳トレだけじゃない!健康マージャンのメリット
麻雀のスマホゲームは確かに沢山あります。
ゲームでも脳トレの効果はあるかもしれませんが、健康マージャンのもうひとつのメリットは、実際に対人で楽しむことできるということです。
大人になってからは、なかなか友達ができる機会はないかもしれません。
しかし、この健全な『健康マージャン』を通して、プライベートでの仲間づくりができることも良いことだと思います。
お酒を飲みながらしない!
煙草を吸わない!
賭けを行わない!
この3つが揃っているので『マージャン』の敷居が低く、気軽に始められるものだと思います。

