みなさんは『シナプソロジー』についてご存じでしょうか?
あまり聞きなれない言葉で難しいと感じた人もいるかと思います。
でも、実際にはそんなことはありません。しっかりと意味を理解すると頷ける内容になっています。
最初は少し聞きなれない言葉も出てくるかもしれませんが、どうぞ最後までご覧ください。
脳が活性化するメリット

脳を活性化させると、集中力や記憶力などの脳機能の向上が期待できます。
脳機能を維持することで認知症の予防、毎日の生活や仕事の生産性向上にも繋がるでしょう。
また、脳は身体だけでなく心とも密接な関係にあるとされています。
人間のココロの健康は免疫や疲れとも関係する可能性があるため、意識的に脳を活性化させることで長期的に健康な生活を送ることに役立ちます。
脳を活性化する方法
シナプソロジーについてお話する前に、どうすれば脳を活性化できるか身近な方法を解説します。
良質な睡眠をとる
どんなに忙しくても、できるだけ8時間以上の睡眠を確保するように、意識してみてください。
それだけでも、脳の働きは格段に良くなるでしょう。
バランスの取れた食事をする
私たちの体は、食べたものでできています。
よって、ジャンクフードはできるだけ避けて、主食と肉や魚を中心とした主菜、あとは野菜をたくさん食べるように食生活を改善していきましょう。
趣味などに没頭する
好きなことに没頭すると、やる気ホルモンと呼ばれる「ドーパミン」が分泌され、行動的になります。
その他にも集中力アップや幸福感の増大など、さまざまな効能があるので、脳の活性化には適度なドーパミンの分泌が欠かせません。
友人や家族と過ごす時間をつくる
家族や友人と楽しく過ごす時間があると、愛情・幸せホルモンとよばれる「オキシトシン」が分泌され、脳のストレスを抑えてくれます。
脳はストレスの影響を非常に強く受けるため、抗ストレス作用のあるオキシトシンは、脳の活性化には欠かせない存在です。
シナプソロジーの概要
それでは本題に入っていきます。
ここまで、脳を活性化させることのメリットやその方法を解説しました。

シナプソロジーは普段慣れない動きで脳に適度な刺激を与え、活性化を図るものです。
例えば、「同時に2つのことを行う」「左右で違う動きをする」などがあります。
2人以上で楽しく行うことで、感情や情動に関係した脳の部分も活性化され、認知機能や運動機能の向上と共に、不安感の低下も期待ができるのです。
笑顔やコミュニケーションが生まれるので、楽しく続けられるのがこのプログラムの魅力なのです。
シナプソロジーの内容
シナプソロジーは『遊びながらできる脳トレ』だと解釈しても良いでしょう。
シナプソロジーの具体的な内容ですが・・・
じゃんけん、ボール回しといった基本動作に対し、五感からの刺激や認知機能への刺激を変化させ続け、それに反応することで脳を活性化させていきます。
これを刺激の変化をスパイスアップと呼んでいます。
刺激に対する反応方法としては、必ず動きを同時に行うようにします。
具体的なやり方
ここで具体的なやり方をご紹介します。
■しりとりしながジャンケンをする
■簡単な計算をしながら似顔絵を描く
■歌いながらジャンケンをする
■ボール転がしをしながら計算する
など、どのようなことでもいいので、同時に2つのことを行います。
シナプソロジーの効果について
今回の記事は高齢者向けなので、高齢者がシナプソロジーを実施した効果を説明します。
この効果については

こちらのサイトを引用しています。
シナプソロジーを週1回(60分)、計12 回の認知機能低下予防教室を実施し、前後の機能変化を検証しました。
対象者は、36~84歳の大阪府牧方市の地域住民で、認知機能低下予防教室に参加した健常中高年者17名(男:3名 女:14名)です。
結果として、以下の3項目について機能向上の成果が出ました。
①短期記憶の向上
②注意・実行機能の向上
③言語流暢性の向上
シナプソロジーはどこで出来る?

シナプソロジーはとても気軽で簡単にできるものです。
高齢者はもちろん、子どもでも楽しくゲーム感覚で行えます。
高齢者の場合、元気で自立している人もいれば介護が必要が要介護状態の人もいますが、認知症が中度から高度の人は難しい可能性があります。
よって、対象となる高齢者は元気な人が中心に行うことになるでしょう。
介護保険サービスである『デイケア』や『デイサービス』でもシナプソロジーを実施しているところもありますが、地域包括支援センターや高齢クラブ(老人クラブ)等が主催する場合もあります。
ネット検索する場合『シナプソロジー 住んでいる地域』で調べてみるとよいでしょう。
シナプソロジー研修所がある

シナプソロジーについて研究されている機関があります。
それが『シナプソロジー研究所』といわれるもので、シナプソロジーの普及のため、さまざまな分野の方を対象に、各種養成講座や養成を行っています。
実施する方は気軽にできますが、主催して実施する側は、知識や技術を習得しているのです。

