病気・症状

歩行困難はリハビリだけでは改善しない?爪や浮腫の確認は?

歩行困難となる原因はそれぞれですが、多くの場合には機能訓練(リハビリテーション)行うことが必要となります。

特に下肢筋力低下による歩行困難に関しては、リハビリを行うことによって改善される可能性が高いと判断するケースが多いようです。

このように、歩行困難とリハビリはとても重要な関連性がありますが、実は他にも配慮しないといけないことがあります。

それが、『足の爪』と『足の浮腫』なのです。

今回はこのふたつの視点から、解説をさせていただきます

リハビリの重要性

リハビリをしている老人のイラスト

脳卒中や怪我などから歩行が困難になると、場合によっては車椅子での移動が必要となる事から活動範囲が制限されやすく気持ちも滅入ってしまいがちになります。

また高齢者の場合、寝たきりの要因にもなります。

これらの状況を避けるためにも今ある能力をなるべく維持し、できるだけ自立歩行ができるようにリハビリテーションを続けることが、健康に生活を送るための大切なポイントになります。

病気や怪我の治療で安静期間が必要なケースは、安静期の長さと比例して、筋力も低下します。

急性期のリハビリテーションでは体を少しずつ動かせるようになった段階から、ケガやマヒのない部分の筋肉はなるべく動かし、筋力の低下を最小限にするとともに、歩行に使用する筋肉を取り戻すようストレッチやマッサージを受けることになります。

健康な箇所を健康なままに維持する、または取り戻す事がとても重要なことなのです。

早い段階でリハビリを開始すれば、足首や膝関節、股関節周りの筋肉は特に凝り固まりやすく、放っておくと本格的な歩行のリハビリを開始する段階になった際、十分に筋肉を動かすことが出来ません。

よって、主に、理学療法士等の支援を受けながら関節の可動域を維持・拡大するストレッチを行います。

これらのリハビリと同時に・・・

■ 足の爪

■ 浮腫

について、以下で解説します。

足の爪が大切な理由・・・巻き爪に注意

体の中で小さな部位の爪ですが、運動器としては重要な働きを担っていて、健康寿命に与える影響も大きく、その爪のトラブルで一番多いのが「巻き爪」です。

巻き爪になると歩行困難になるだけでなく、膝や腰の痛みの原因や、高齢者の場合は転倒や寝たきりのリスクを高めてしまうのです。

巻き爪になる原因は、正しい爪切りや保湿など、日常的な足のケアを怠っていることが考えられます。

そのため普段から爪のケアをしっかりすることが大切です。

爪のケアについて

爪を切っている介護士のイラスト

普段から配慮する爪のケアを3つご紹介します。

①爪のカット方法

巻き爪になった場合、どのように爪を切れば良いのか困る人も多いと思います。爪切りは最も大切なセルフケアです。

爪が肉に食い込んで痛みを感じると、少しでも痛みを軽減しようと考え、爪の端を深く切ってしまう方がいます。

しかし、この方法は禁忌です。

爪を深く切ることはかえって逆効果となり、切ったときは、食い込みが軽減されて痛みは治まりますが、再び爪が伸びる時に以前よりも食い込んで悪化することがあるのです。

巻き爪に悩む方にとって、深爪は決してやってはならない爪の切り方なので注意しましょう。

巻き爪予防には『スクエアカット』が最適です。

インターネット検索で『爪 スクエアカット』で調べてみて下さい。詳しい情報が分かります。

簡単に説明すると、爪は曲線で切るのではなく、まっすぐ四角にカットすることを意識した方が巻き爪になりにくくなります。

そして、爪を伸ばしすぎるのも巻き爪の原因となるので、爪先の白い部分を1ミリ程度残すようにしてこまめに整えるようにしましょう。

②靴のサイズに配慮する

巻き爪を防ぐための重要なこととして、「適切なサイズの靴を履くこと」です。

小さ過ぎる靴は勿論ダメですが、大き過ぎる場合にも、歩く際に足の親指が動いて靴にぶつかってしまい、良いものだとはいえません。

どちらにしても、巻き爪になることがあります。

指先の余裕は5~10mmぐらいを目安にして、自分の足型や「土踏まず」がきちんとフィットしている靴を選ぶことが大切で、必要に応じて靴屋のスタッフに足を測ってもらったりすると良いでしょう。

爪は本来柔らかいものなので、両側から強く圧力を掛けられると変形してしまいます。

高齢者になってもおしゃれな人は、ハイヒールなどを履く人がいます。

靴の爪先が急に狭くなっているような形の靴は、親指と小指の両側から強い圧力が掛かってしまうので、出来るだけ避けた方が良いでしょう。

③適度な歩行

そのままにしておくと、爪というのは自然に内側に曲がる性質があります。

歩くことによって、地面からの圧力がかかり、平らに近い爪のカーブを維持することができます。

寝たきり高齢者が巻き爪傾向にあるのは、『歩く』という運動から遠ざかっていつことも一つの要因でしょう。

浮腫(むくみ)と歩行の関係

浮腫とは

むくみの原因は様々で一概には言えません。

しかし、

■運動不足によりふくらはぎの筋力が低下

■つまり血液やリンパ液を押し上げるポンプの機能の低下

■下肢の冷え

■重力の影響

■内臓疾患(心臓・腎臓・肝臓・甲状腺の異常、血管・リンパ系の循環障害、悪性腫瘍など)

が考えられます。

全身の栄養状態が良くない時には、血管の中に水を保っておく働きのある「アルブミン」というタンパク質が少なくなっています。

すると、動脈では水分が血管の外に出やすく、静脈では血管の中に戻りにくくなるのです。

結果として、リンパ管で排水しても追いつかない時は、浮腫になります。

アルブミンは肝臓で作っているので、肝臓だけが弱っている時にも浮腫になります。

浮腫は歩行に悪影響

浮腫は歩行に以下のような悪影響を及ぼすのです。

① 歩行が不安定になり転倒・転落のリスクが高まる

② 歩行能力が低下する

③ 長距離歩行が難しくなる

このように、浮腫の程度にもよりますが、決して良いものではありません・・・。

浮腫の改善方法

一番身近で、簡単に出来る方法としてマッサージがあります。

オイル等で下から上へとマッサージを5~10分行います。

すぐに効果は出るものではありません。最低1週間は継続すると何となく軽減されたことに気が付くでしょう。

その他に・・・

■ 足の位置を心臓より高くして横になる

■ 足湯に入る

■ 適度に運動をする

■ 塩分・アルコールを控える

などもあります。

あまりにも酷いと感じる浮腫に関しては、医師に相談してみましょう。

診断の結果によって、投薬治療が開始されることもあります。

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