病気・症状

高齢者の肩こりの対応策は?原因や解決方法をご紹介!

肩こりは高齢者に限らず、多くの人が悩んでいるものだと思います。

しかし、今回あえて『高齢者』という文字をタイトルに入れたかというと、それに特性があるからです。

なぜ肩こりが起こるかなどを解説し、高齢者ができる肩こり解決方法をお伝えします。

肩こりとはなにか

人間の肩には、腕や肩甲骨、頭部の重みがのしかかり、肩の筋肉に負担がかかりやすい構造になっています。

日本人は、欧米人と比較すると筋肉量が少なくその分筋肉への負担が大きくなり、『肩こり』という形で苦痛を感じるのです。

肩こりの症状

首の付け根から肩・背中にかけて、張りがある感じや痛みなどが出現します。

そして、目の疲れ、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気なども肩こりから出てくるケースもあります。

高齢者の肩こりの原因

高齢者の場合、肩こりの原因が若者と少し異なります。

年を取ると、運動不足傾向になりがちです。

それは、単にスポーツをなどを指す激しいものでなく、 日常的に身体を動かなさなくなるから です。

また、長年の生活習慣などによって骨格が歪んでしまい、肩や首、腰などに負担がかかりやすい姿勢になってしまうからです。

若い人の場合、肩が凝ると様々な方法でそれを除去しようします。

マッサージチェア、ツボ押し、軽体操、薬・・・

肩こりを解消する方法はたくさんありますが、加齢に伴い解消する方法が限定されてくるので慢性的に肩こりになっている人が多いのです。

高齢者の肩こりの解消方法

まずは病院を受診することです。

そこで診断してもらい原因を明確にして、それに対して治療をするようにするのです。

自己流で対処される方が多いのですが、悪化したり改善効率が悪かったりする可能性があるので、辞めておいた方が無難です。

肩こりの症状で起こる病気

肩こりがあり、それにプラスして

①息切れがしやすい

②目の奥が重く感じる

③下に歯形がつく

④上まぶたが黒目の真ん中までかぶさる

このような症状があれば、狭心症や心筋梗塞の可能性があります。

この内容からも分かるように、単純に肩が凝っていると判断せずに医師に診断してもらう必要があるというわけです。

高齢者の肩こり治療

まずは、だれでも簡単にできる肩こり解消法を解説します。

やはりストレスや体を動かすことが有効的でしょう。

とはいっても、専門的なストレッチなどから始めることはないでしょう。

可能であれば、ウォーキングからでも肩こり解消になります。

ウォーキングは歩くことだけを指すのではなく、一定のルールに従って行うことが大切です。

ここでは、ウォーキングのポイントをまとめてみます。

①歩幅はなるべく大きくする

②腕はなるべく振って歩く

③顎を引いて、背筋を伸ばして歩く

以上です。

まずは自分で出来る範囲で

先ほどは、ウォーキングをおすすめしましたが、ここではもう一段階ステップアップして、3つの肩こり解消法をお伝えします。

ストレッチ

ストレッチの目的は筋肉の柔軟性を回復するですが、それだけではありません。

血液循環不良を改善させることができるのです。

ストレッチは無理をせず、毎日継続することが大切です。

基本的にはゆっくりと伸ばし、ゆっくりと戻します。

筋肉を傷める危険がありますので、決して勢いをつけて行わないようにしましょう。

運動療法

運動療法の目的は、血液の循環不良を改善することと、肩関節の筋肉を強化することです。

血液循環不良を起した筋肉をゆっくりと動かすことで、血液の流れは改善され、肩こりの解消が期待できるのです。

留意点としては肩を無理やり動かすことは逆効果です。

ストレッチと同じで勢いをつけず、ゆっくりと行いましょう。

また、自分に合ったペースで少しずつ継続して行うことが大切です。

温熱療法

血液循環不良の改善に温熱療法は有効なのが温熱療法です。

家庭で実施できる方法として温タオル等で患部を温めます。暖め時間は、10分程度が目安です。

また温熱療法は全ての肩こりに有用ではなく、急性発症した肩こりには逆効果となり、炎症を悪化させますので、注意しましょう。

肩こりで病院を受診することは可能か

「肩こりは誰にでも起こること・・・」

「このぐらい我慢すればいい・・・」

「どうせ治らないし・・・」

などの考えで、肩こりを諦めるのは止めた方がいいでしょう。

肩こりであっても、病院で状態にあった適切な治療を受ければ治る事もあるのです。

まずは、かかりつけ医に相談したり、最寄りの整形外科(クリニック)などを受診したりするといいでしょう。

病院で行われる治療

病院ではまず、問診が行われます。

例えば・・・

〇いつから凝っているのか?

〇具体的な部位はどこか?

〇きっかけはあるのか?

〇しびれはないか?

〇右側と左側どちらが酷いか?

などを質問されるでしょう。

医師は、それに答えに応じて、治療を考えます。

しびれがある場合などは、神経が関連している可能性が高くなるため、画像検査(CTやMRI)を行うことも珍しくありません。

診断名がつくと、それに基づいて肩こりの治療が行われます。

例えば・・・

物理療法

専門家によるマッサージ

投薬

注射

などが一般的な病院で行われるでしょう。

物理療法

光・水・電気・温熱・冷却・音波などを用いて物理的エネルギーをカラダに作用させ、生体機能の正常化を図り、恒常性維持機能(ホメオスタシス)を高めたり、運動機能の維持、筋や靭帯の弾性の促進を目的とする理学療法の一種で、温熱療法・電気療法・光線療法・寒冷療法などがあります。

肩こりの場合、違和感やコリ・張り感を緩和したい時は温熱療法・電気療法・超音波療法を用います。

専門家によるマッサージ

理学療法士などのリハビリの専門家により、マッサージが行われます。

マッサージは、気持ちが良ければそれでいいというものではなく、筋・骨の動きや構造をよく理解した上で中長期的に、行うことを目的としています。

特に、高齢者の場合、皮膚が弱かったり、骨折の既往歴がある人がいますので、むやみやたらにマッサージを受けるのではなく、根拠に基づいたケアを受けるようにする必要があります。

投 薬

炎症を抑えて痛みを軽減させる薬、筋肉の緊張を緩めて血流を改善する薬などがあります。

さらに、医師の判断によっては、筋肉の疲労をやわらげ神経機能の回復を促すビタミン剤も使用されます。

ビタミンB6・ビタミンB1は筋肉の疲労回復を早める効果があるとされています。

ビタミンEは血流を改善する役割があり、ビタミンB12は神経の機能を回復させるといった効果があります。

そのほか、肩こりに効くとされる漢方薬も存在し、治療に使用されています。

これらの飲み薬は、単独で服用したり、併用したりすることもあり、効果や副作用を確認しながら、場合によっては薬を変更したり、追加したりします。

飲む薬ではありませんが、外用薬などによっても治療を行うこともあります。

例えば、湿布、スプレー、塗り薬などがあります。

湿布の場合、冷たく感じる『冷湿布』、温かく感じる『温湿布』があります。

【参考引用:NHK健康チャンネルより】

注 射

あまりにも肩こりや痛みが強い場合には、注射によって治療を受ける場合もあります。

医師の指示の基づいて東洋医学も有効的

東洋医学による治療もあります。

東洋医学に関する詳しい記事はこちらでどうぞ。

あわせて読みたい

医師の指示の基づいて行って下さい。

東洋医学に肩こり治療・・・

そんなに難しくありません。

〇マッサージ

〇鍼灸

〇ツボ押し

〇吸い玉

〇お灸

〇やいと

〇漢方

などがあります。

特に身近なところでいえば、鍼灸治療院が有名だと思います。

治療院に直接足を運んで現地で施術を受けることもありますが、自宅でできるものもありますので、お手軽な治療法として昔からあります。

ただ、繰り返しますが、必ず医師の指示の基づいて行って下さい。

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